「元少年」の実名や顔写真公開は、報道の自由だからOK!?

社会政治経済

光市母子殺害事件を覚えているでしょうか。
胸くそ悪い事件だったことと、残された夫の悲痛さが胸に残っている方が多いのではないでしょうか。

犯行に及んだ元少年は、その後の裁判で死刑判決を受けていますが、

それとは別に裁判が起きていました。

それが、元少年の顔写真と実名を公開した書籍の販売差止めと損害賠償請求の裁判です。

その裁判で、最高裁は元少年側の訴えを退け、販売差止めと損害賠償は認めませんでした。


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このニュースがこちら↓

山口県光市で1999年に起きた母子殺害事件をめぐり、当時18歳だった大月(旧姓福田)孝行死刑囚(33)が実名や顔写真などを掲載した単行本の著者らに出版差し止めと損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(横田尤孝裁判長)は25日付で、同死刑囚の上告を退ける決定をした。出版による権利侵害を認めず、同死刑囚の敗訴とした二審判決が確定した。…(中略)…二審広島高裁は手紙の引用も同意があったと指摘。顔写真の掲載に関しては「明確な承諾はないが、大月死刑囚への社会的関心が高いことなどを考慮すれば報道の自由として許される」と判断し、一審の賠償命令を取り消した。出版差し止めは一審同様、認めなかった。

この判決について、あなたはどう思われますか?

感情論的には、

これだけ残忍な事件を起こし、被害者に対しても感情を逆撫でするような言論を繰り返した元少年のプライバシーなんて考慮する必要はない!

こう思います。

 

しかし、顔写真の公開は、本当に世間の関心の高さでその可否が決まるのでしょうか。

世間の関心が高いか低いか、それは裁判所がその都度判断するのでしょうか。

私は、この点に疑問を感じます。

また、この事件に関してだけではなく、メディアの容疑者の情報の取扱いにも違和感を感じます。


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今回の事件については、元少年の事件に関する裁判の判決が確定しているため、実名や顔写真を公開されても仕方ないという意見には頷けます。

しかし、毎日見るニュース番組では、

「◯◯容疑者の職業は・・・で、こんな風な顔をしていて、自宅は・・・にあり、趣味は・・・で、友人は少なく、近所での評判は・・・etc…」

と、まだ容疑者の状態であるにもかかわらず、容疑者の情報を隅々まで公開します。

注目を集める事件であればあるほど、マスコミ、特にワイドショーの特集は白熱します。

「そんな細かい情報いらねー」

というレベルまで、容疑者についての情報を集めまくり、TVで全国に公開します。

 

松本サリン事件では、当初容疑者として疑いをかけられた男性に対して、上記のような姿勢でマスコミは報道しまくりました。

しかし、犯行はオウム真理教によるもの。男性への疑いは全くの見当違いでした。

この男性の苦悩は想像も出来ないほど大きかったのではないでしょうか。

本人だけでなく、ご家族にも多大なストレスを与えたに違い有りません。

 

私は、ニュース報道の事件の容疑者に関する報道姿勢は、「行き過ぎ」のレベルにあると感じています。

もちろん、日本の警察は優秀と言われていますから、容疑者として嫌疑をかけられた人間のほとんどは実際に裁判でも有罪判決を受けていると思います。

しかし、例外もあるのです。

その例外について、マスコミは

「まぁ、しょうがないよね。これが俺らの仕事だし。視聴者も求めてたし。」

と軽視するのはいかんと思うのです。

 

そもそも、お昼のワイドショーで、延々と殺人事件についての特集をする必要なんかないのです。

もっと他に報道すること有るだろ。

もっと他に日本人に知ってもらいたい社会問題や政治的問題、有るだろ。

こう思うのです。


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