間違ってると結構危険!耳掃除の正しいやり方と頻度はこんな感じ

耳掃除・耳かきの正しい方法をきちんと教えてもらうことって普通はないですよね。

わざわざ正しい方法を学んだりせず、自己流で耳掃除するのがほとんどのハズ。

私も子どものころから最近まで、竹製の耳かきをつかった自己流の耳掃除を続けていたのですが、それが原因で両耳とも一時的に難聴になってしまいました。

間違ったやり方で耳掃除すると、難聴以外にも色々なトラブルを招いてしまいます。

耳掃除で痛みを感じたり、耳に痒みやゴソゴソ音などの何らかの不調がある場合、その原因は間違った耳掃除の方法にあるかもしれません。

ということで、ここでは「正しい耳掃除のやり方」について、掃除の手順・頻度(期間)・使う道具などをまとめてみたいと思います。


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耳垢に関する3つの意外な事実

耳垢や耳掃除に関して、次の3つの事実をご存知でしょうか。

  1. 耳垢には皮膚保護・殺菌などの役割がある
  2. 素人が頑張っても耳の奥の耳垢は取れない
  3. 奥のほうの耳垢は入口の方へ自動で移動してくる

という3点です。

知らなかったわーという場合が多いのではないでしょうか。私などは、3つ全てまったく知りませんでした。

耳の健康のために最適な「正しい耳掃除の方法」を考えるさいには、この3つの事実が大切になります。

まず、耳垢は人体にとって全く不要な排泄物というわけではなく、耳の中の薄い皮膚を保護する機能・雑菌の繁殖を防ぐ殺菌機能・異物の侵入を防ぐ機能など、耳の健康維持のための大事な役割を負っています。

なので、「耳の中にある耳垢を全部取らないとダメ!」ではなくて「耳の中の見えない耳垢はそのまま残しておく」のが正しいわけです。

次に、かりに耳の中の奥のほうの耳垢までキチンと取りたい!と思った場合、耳鼻科に行ってお医者さんに専門器具・設備を使って取ってもらうしかありません。

わたしたち素人が耳かきを使ってゴソゴソと頑張っても、耳の奥のほうの耳垢をしっかり取りきることはできないんです。

しかも、「上手く取れない・・・もう少し奥まで突っ込んで・・・」のように頑張ることは、耳の中の皮膚を傷つけたり鼓膜損傷などのトラブル・事故に繋がってしまいます。

この点について、耳鼻科のお医者さんが次のようにおっしゃっています。↓

・・・前略・・・
実を言うと院長は自分の家族の耳垢を家でとったことはありません。

それだけの道具と技術がなければ、安全に耳垢など取れないことをよく知っているからです。

耳垢との付き合い方川合耳鼻咽喉科

最後に、「奥のほうで出来た耳垢は自然と移動して外に出てくる」という事について。

これは、耳の中の皮膚は鼓膜側から入口の方向にむけて移動しているそうで、耳垢もそれに乗って移動してきてくれるということです。

入口ちかくまでやってきた耳垢たちは、食事のときのアゴの動きや日常の動作で自然とポロッと出て行くそうです。

個人的には、コレが一番ビックリでした。

「定期的に耳垢を取ってあげないと耳垢で耳が詰まっちゃう」と思って、頻繁に(ほぼ毎日)耳かきで耳垢を取っていたので。

この考えは誤りで、耳垢は放っておいても自然と入口付近まで移動してきてくれるので、わざわざ自分で掻き出す必要性はないわけです。

参照耳垢との付き合い方-川合耳鼻咽喉科HP

正しい耳掃除の方法とやる頻度

以上のような耳垢の性質を踏まえて、次に正しい耳掃除の方法について具体的に見ていきます。

耳掃除の正しいやり方をひと言で表すと

正しい耳掃除の方法を簡潔にいえば、数週間に1回程度、滅菌ずみの綿棒で入口付近にある耳垢を優しく取ってあげるとなります。

なぜこの方法が正しいのか、詳しく書いていきます。

耳掃除の頻度は少なすぎるぐらいがちょうどいい?

まず、耳掃除をやる頻度(間をあける期間)について。

2週間~1ヶ月に1回程度」というのが、適正な頻度だと言われています。

私の場合、かかりつけの耳鼻科医に「数週間に1回」と言われました(数週間って何週間だ?という疑問は残りますが)。

こう考えますと、1日何回も耳掃除する、毎日する、毎週するという頻度だと「やりすぎ」になってしまいます。

また、アメリカの耳鼻咽喉科学会は耳掃除の頻度に関して、

Most people do not need a regular schedule for preventing earwax buildup.
【和訳】ほとんどの人は定期的に耳掃除をする必要はありません。


PATIENT INFORMATION Frequently Asked Questions: Earwax Prevention– AMERICAN ACADEMY OF OTOLARYNGOLOGY cobranded-cerumen_faq.pdf

のように言っています。

これに従う場合、耳掃除はそもそも定期的にやらなくてもよいのですから、「少なすぎるかな?」と感じるくらいの頻度でちょうどいいんだと思います。

入口付近に出てきた耳垢だけ取る

次のポイントは、耳の奥のほうまで耳垢を取りに行かないということです。

これは、耳の中にある耳垢は耳の健康にとって必要だからですね。

ということで、耳の奥までガシガシお掃除したい気持ちをこらえて、入口付近の耳垢だけを掃除のターゲットにするのが正しいです。

耳かきはNG。使うなら滅菌綿棒

次に、耳掃除で使う道具は何がよいのか?という点について。

まず、竹製やステンレス製の耳かきはNGです。耳の奥のほうの耳垢まで取る必要はないうえに、耳の皮膚や鼓膜を傷つけるリスクがあるので。

そうなると、残る選択肢は綿棒となりますが、滅菌されたタイプの綿棒を使うのが安全です。

普通の綿棒ですと表面に雑菌が付着していて、耳掃除の際に細菌が耳の中に移って炎症の原因になり得るからです。

滅菌綿棒や薬局やネットショッピングで普通に買えます。耳掃除以外にも傷口に軟膏を塗るときなどに便利です。↓

以上をまとめますと、すこし上で書いた数週間に1回程度、入口付近の耳垢を滅菌綿棒で優しく取るのようなやり方となります。

風呂上がりにティッシュで軽く拭く

さて、日本では結構メジャーなアイテムである綿棒ですが、じつはアメリカでは綿棒は耳掃除用として使わない方が良いとされています。

というか、アメリカの耳鼻咽喉科学会は「耳の中に棒状のもの入れないでね。」的なことを言っています。↓

NOT ADVISED
– Putting any objects in the ears (i.e. cotton-tipped swaps; pens/pen tops; paper clips)
【和訳】
非推奨事項
– 耳の中にモノを入れること(例:綿棒、ペン・ペンのふた、クリップなど)。

Ways to Help Reduce Earwax Buildup
AMERICAN ACADEMY OF OTOLARYNGOLOGY cobranded-cerumen_options-help-reduce-earwax.pdf

なんでこんなことを言っているのかといえば、耳の中ではなく入口付近まで出てきた耳垢を取るためには、綿棒とか耳かきとか棒状のものは要らないからだと思います。

では、綿棒も使わないでどうやって耳掃除すればいいのでしょうか。

私の場合、お風呂上がりに耳についた水分を拭き取るときに、ティッシュでポンポンと耳の穴を拭っています。

耳の穴にギューとティッシュを押し込むことはせず、あくまでも耳の穴の周りを拭くだけです。

実際、これだけでも耳掃除としては十分だと感じています。

耳掃除をやる目的・意味は?

「耳の穴の周りをティッシュで軽く拭くだけ」と聞いて、さすがにソレじゃ不十分でしょ。と感じる方も多いのではないでしょうか。

以前の私であれば、イヤイヤw という感じで聞く耳を持たなかったはずです。

このように感じてしまうのは、そもそも耳掃除の目的が間違っているからなんだと思います。

つまり、こういう感じです。↓

  • 「不潔で不要な」耳垢は出来るだけ取らないとダメ。だから耳掃除する。
    ✕(誤り)
  • 耳垢は放置でOKだけど、周りから耳垢が見えるのはアレだからちょっとだけ掃除する。
    ◯(正解)

要は、耳掃除の目的は「身だしなみを整える」ことがメインであるということです。

このように考えますと、

自然に入口付近まで出てきた耳垢だけキレイに掃除する。そのためにはティッシュとかタオルで軽く拭うだけで十分。

と思えるのではないでしょうか。

これまで間違った方法で耳掃除していた場合

以上、正しい耳掃除の方法でした。

次に、これまで間違った方法の耳掃除を続けてきた場合はどうすればいいか?についてお話しします。

間違った耳掃除とは、

  • 頻度が多すぎる(毎日とか、数日おきとか)
  • 耳かきや綿棒を耳の奥まで入れて掃除している
  • 耳の穴の側面(皮膚)をこすっている

のような掃除の仕方です。

こういう耳掃除を続けてきた場合、

  • 耳の奥の奥まで耳垢が押し込められている
  • 耳の皮膚に傷が出来ていて、耳垢が出来やすい状態になっている
  • 耳の中に湿疹・炎症があり、痒み・痛みなどの不快感がある

というような状況になっている可能性が大きいです。

この場合、耳掃除しても耳垢がすぐに溜まってしまう、耳が痒くて耳かきでいじらないと気がすまない、などの自覚症状があるかもしれません。

このように、間違った耳掃除が原因で耳の中に異常が生じているケースでは、耳鼻科に行って耳の穴の状態を正常な状態に戻したほうがよいです。

そうしないと、月1回、綿棒で入口付近を軽く掃除するというような耳掃除の仕方では満足できないからです。

具体的には、耳鼻科に行って奥のほうに詰まった耳垢を除去してもらい、炎症や湿疹が出ているのであればかゆみ止め・抗生剤などの軟膏を処方してもらいましょう。

いちど耳の状態が正常にリセットされれば、正しい耳掃除だけでも十分だと思えるはずです。

ちなみに、耳鼻科での耳垢除去は健康保険が適用されますので1,000円程度で済みますし、事前に「耳垢水」という薬液を耳に入れて耳垢をふやかしてからお掃除しますので、痛みはほぼ感じないことが多いと思います。

耳鼻科で耳垢をお掃除してもらった体験談をこちらの記事でまとめています。よろしければご覧ください。↓

ちなみに

以上の日常的な「正しい耳掃除」だけでは不十分であるケースもあります。

  • 遺伝的な体質で耳垢が生じやすい場合
  • 耳の皮膚の新陳代謝が鈍ったご老人

などのケースでは、定期的に耳鼻科で耳垢を取り除いて貰うことが推奨されています。

ほとんどの人は本来的に耳掃除は不要なのですが、体質として耳垢が過剰に生じる場合には定期的に専門家に除去してもらう必要があります。

また、新陳代謝が弱まった高齢者では耳垢の移動が小さいため、耳垢が溜まってしまうことがあります。耳鼻科で耳垢を除去したら、聞こえにくかった耳がよく聞こえるようになったというケースも多いそうです。

参照耳垢の話(2004年11月9日掲載)-沖縄県医師会 健康の話

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まとめ

ここでお話したような正しい耳掃除のやり方では、すぐには満足できないかもしれません。

でも、耳かきを使ってガツガツやる耳掃除を続けていると、遅かれ早かれ耳になんらかのトラブルが起こってしまいます。

私の場合、外耳道湿疹と耳垢栓塞(じこうせんそく)という症状になっていました。簡単言うと、耳の中が痒くて仕方ないし、耳がよく聞こえなくなるという状態です。

これまで不適切な方法で耳掃除をしてきた場合には、耳鼻科にいって耳の中を正常な状態にリセットし、その後正しい耳掃除の方法でケアしていくことをおすすめします(ケアというか「放置」に近いですが)。

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