軍艦島の世界遺産登録に韓国が猛反発するのはなぜ?その理由とは

軍艦島世界遺産

軍艦島(端島)を含む「明治日本の産業革命遺産」が世界文化遺産の登録勧告を受けました。

登録勧告を出したのは、ユネスコの諮問機関「イコモス(国際記念物遺跡会議)」で、この登録勧告が出された場合、世界遺産に登録される可能性はかなり高いと言えます。

日本が世界遺産登録を希望した候補で、過去にイコモスの登録勧告を受けたものについては、その全てが世界遺産に登録されているからです。

世界文化遺産に登録される見込の「明治日本の産業革命遺産」は、明治の産業革命を支えた「産業革命遺産(工場・製鉄所・造船所など)」で8つの県にまたがっているそうです。

明治時代の日本のめざましく急速な近代化は、世界的に見て例が無いですから、世界文化遺産として登録されたとしたら、日本人として誇らしく思います。

(上記画像:”Nagasaki Hashima 01” by Hisagi (氷鷺) – 投稿者自身による作品. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.)

ただ、この軍艦島を始めとした「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産への登録にイチャモンをつけ、猛反発している国があります。

「イチャモン」といえば、あの国。

そう、韓国です。

今回の世界文化遺産への登録勧告に対する韓国の反発について、ニュース記事では

だが今回は委員国の韓国が「朝鮮半島出身者を強制労働させた施設がある」と強く反対しており、審議が紛糾する恐れもある。

と取り上げています(一部引用。引用元:Yahoo!ニュース)。

そこで、この記事では、「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録になぜ韓国が猛反発しているのか?その理由について詳しく見ていきたいと思います。


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世界文化遺産登録に韓国が猛反発する理由

明治日本の産業革命遺産が世界文化遺産に登録されることに、韓国が猛反発している件について取り上げているニュースをもう1つ引用します(一部引用。引用元:Yahoo!ニュース)。

韓国外交部によると、23施設中、7施設には日本による植民地時代に朝鮮人5万7900人が強制動員された。韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は4日の国会答弁で、「わが政府の基本的な立場は強制労働が行われた歴史的な事実から目をそらし、産業革命施設に美化して世界遺産に登録することに反対するということ」と述べ、同施設の世界遺産登録に反対する姿勢を明らかにした。

つまり、韓国が世界遺産登録に反発している理由とは、簡単に言えばこういうことです↓

  • 戦時中、朝鮮人は日本に「強制連行」され産業施設で「強制労働」させられた!
  • そんな酷いことが行われたのに、産業遺産の良い面だけを見て世界遺産に登録するのはおかしい!
  • 産業施設を美化するな!
  • 世界文化遺産への登録には大反対!

これが、韓国が日本の今回の世界文化遺産登録に反発している理由です。

単なるヤッカミとか妬みがその理由ではないようです。

朝鮮人の強制連行・強制労働とは?

旧日本政府による朝鮮人の強制連行と強制連行は、韓国・北朝鮮の人にとっては常識かもしれませんが、

当事者である我々日本人は、この「朝鮮人の強制連行・強制労働」について詳しく知らない場合が多いのではないでしょうか。

そこで、朝鮮人の強制連行・強制労働についてリサーチしてみましたので、ココで簡潔にまとめてみます。

まず、朝鮮人の強制連行・強制労働に関して、Wikipediaでは以下の様に定義されています。

朝鮮人強制連行とは、第二次世界大戦中に日本(大日本帝国)が日本統治時代の朝鮮において朝鮮人労務者を強制的に労務動員したとされていること。ただし、戦時中の動員(労務動員)や徴用を「強制連行」とすることには議論がある。

「強制的に労務動員したと『されている』」という表現から、

朝鮮人の強制連行・強制労働については議論があることが分かります。

つまり、

旧日本政府は、戦時中に朝鮮人を強制的に日本に連行し、強制的に労働させたのか?

という議論です。

戦時中に朝鮮人が日本に来て、日本の産業施設で労働していたことは紛れも無い事実ですから、

問題は、「強制性」があったのかどうかに絞られます。

朝鮮人は強制的に日本に連行された?

では、朝鮮の人々は本当に「強制的に」日本に連行され、「強制的に」働かされたのでしょうか?

この点について考える際には、まず、戦時中に政府が労働者を確保・動員する方法には2種類あったことを知る必要があります。

その2種類の動員方法とは、

  • 募集
  • 徴用

の2つです。

募集とは、あくまでも労働者側から仕事に応募するものです。

一方、徴用は簡単に言えば、国が、

「お前、ソコで働いてね。断ったら罰金ね。」

と国民に通達する方法です。

両者の違いは、両者とも基本的には国民は自由意志で選択できますが、後者には罰金があったので実質的には「強制」だったということです(参照元:Wikipedia)。

こう考えると、

強制性はあった

と言えるのかな、と私は思います。

そして、この徴用は朝鮮人だけでなく日本人も当然にその対象でした。

というか、条件を満たした「日本国民」が徴用の対象。

戦時中、朝鮮半島は日本の一部でしたから、朝鮮の人々は「日本人」だったわけで、当然に労働徴用の対象となっていました。

朝鮮人は、当時は日本国民だったのだから徴用されても文句は言えない!

という理屈も考えられますが、そう主張すると

そもそも日本が朝鮮を併合して、植民地化したのが悪い!

と反論されます。これについては、日本人にとってかなり分の悪い議論になります。

一部には「朝鮮は日本による併合を望んでいた」とする説もありますが、一般的ではありません。

「日本の軍国主義によって、朝鮮は日本に併合されて日本の一部になった」というのが一般的であり主流です。

 

このように考えると、

徴用という当時は合法的な形を取って、朝鮮人を日本に連れてきたんだから問題ない!

としても主張しても、その背景には「日本が朝鮮を不当に併合・植民地化した」という事実があるわけですから、いずれにせよ、日本に落ち度があるわけです。

もちろん、朝鮮半島から日本に来て産業施設で労働した朝鮮人には、自らの自由意志でそうした人々も多数いますから、皆がみんな「強制連行」されたというわけではありません。

しかし、

戦時中に日本の産業施設で働いていた朝鮮人の中には、「強制的に」働かされている人々が存在した

ということは事実だと考えられます。

 

すると、韓国が

世界文化遺産の登録対象候補の日本の産業施設では、朝鮮人が強制的に働かせられてきた!酷い!

と主張することには、一定の根拠と理屈があるわけですね。

 

では、明治日本の産業施設の世界文化遺産登録に対する韓国の反発は、妥当だと言えるのでしょうか?


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強制労働と世界文化遺産登録は分けて考えるべき

ここまで見てきたように、

産業施設で働いていた朝鮮人の中には「強制的に」徴用された人々がいることは事実であり、それについて韓国が日本を非難することについて、少なくとも私は理解できます。

しかし、今回の産業施設の世界文化遺産登録に対する韓国の猛反発は、「行き過ぎ」と感じます。

その理由は以下の通りです。

今回の「明治日本の産業施設」が世界文化遺産へ登録される見込であるのは、世界的に例の無い明治日本の急速な近代化の経緯を産業施設が示しているからです。

分かりやすく言えば、

ココらへんの産業施設を見ると、明治日本がどうやって産業革命を起こし、近代化していったが分かるね!

貴重だね!じゃあ、世界文化遺産にしよう。

ということです。

つまり、「一連の産業施設が、日本の産業革命・近代化の過程を示していること」に価値があるわけです。

そして、この明治日本の急速な近代化は、日本が日中戦争・太平洋戦争に突入するまでには既に達成されています。

一方、朝鮮人が「強制的に」徴用されるようになったのは、日中戦争が勃発して労働力が不足した後の話です(参照元:Wikipedia同上)。

すなわち、

明治日本の急速な近代化と、朝鮮人労働者の「強制労働」には直接的な結び付きは無い

ということが言えるのです。

このように考えると、韓国が今回の世界文化遺産の登録に猛反発することには、合理的な根拠が無いと言えます。

 

もちろん、

朝鮮人が強制労働させられていた産業施設を美化するな!!

という韓国の主張・反発は理解できます。美化しちゃだめです。

しかし、今回の世界文化遺産登録の要因となったのは、あくまでも、

明治日本の近代化の過程・歴史を産業施設が示しているということに価値があるから

です。

「朝鮮人が強制労働させられていた」という事実と、「明治日本の近代化の過程を産業施設が示している」という事実は、切り離して考えるべきです。

ですから、繰り返しますが、今回の世界文化遺産登録に対する韓国の反発に理は無い、と私は思います。

韓国の猛反発に対して日本はどう対応するべきか?

では、日本政府は今回の韓国の反発に対してどのように対処するべきなのでしょうか。

私は、

  • 朝鮮人の強制労働について、問題が存在することを明確に認めること
  • 強制労働の問題と、世界文化遺産登録の要因とは、全く関係無いということを韓国に主張すること

が日本政府に求められていると考えます。

このように韓国に主張しても、すんなりと引き下がるわけはありませんが、粘り強く韓国の理解を求めることが大切だと考えます。

韓国政府の反発を放置すれば、韓国国民の間にこの問題が広まり、国民的な猛反発に拡大してしまう危険性があります。

そうなれば、他の歴史認識問題と相まって、両国の関係がまた悪化することになります。

そうなる前に、事前に韓国政府に理解を求め、問題を大きくしないという「合意」をすることが大事だと考えます。

今後の韓国の反応、安倍首相の外交手腕に注目です。


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