鳩山元首相、パスポート没収・返納でクリミア移住?旅券返納命令とは。

鳩山由紀夫クリミア訪問

鳩山元総理、旅券没収ならクリミアに移住する?

クリミアに訪問し、ロシアのクリミア編入について日本政府と正反対の意見を声明した鳩山元首相

その発言は、日本政府の怒りを買い、「鳩山のパスポートを没収しろ!」という少々過激な意見も出ているようです。

(上記画像引用元:”Hatoyama Yukio 1-3” by Jerry Morrison – File:Robert Gates and Yukio Hatoyama 20090821 1.jpg. Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.)

それを伝えるのがこちらのニュース↓

タス通信によると、ロシアが一方的に編入したウクライナ南部クリミア半島を訪問中の鳩山由紀夫元首相は12日、旅券(パスポート)を返納させるべきだとの意見が日本で出ていることに関連し、没収されればクリミアに移住する可能性もあると語った。

「クリミア移住」は11日に会談したロシアのベラベンツェフ・クリミア連邦管区大統領全権代表が提案。鳩山氏は「(旅券返納の)恐れがある場合、招待を受けることを否定しない。ベラベンツェフ氏に感謝したい」と述べた。

この記事は現時点でFacebookのシェアが2,400超、Tweetが1,500超と、かなり話題を呼んでいます。

ネット上のコメントでは、「移住すればいいよ」という冷たい声が多いようです。

ここではまず、鳩山氏がなぜこのような事態になったのかまとめてみます。


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鳩山氏のクリミア訪問問題のまとめ

鳩山元首相がクリミア訪問の可能性を示唆したのは、3月5日。そして、実際にクリミアに訪問したのは3月10日でした。

日本の元首相である鳩山氏が、ロシアが一方的に編入したクリミアに訪問することは、日本政府の立場と真っ向から対立する行動で、訪問前から鳩山氏は日本政府・外務省から渡航自粛を受けていました。

ロシアのクリミア編入に対する日本政府の立場とは、このようなものです↓

「クリミア独立に関する住民投票は、ウクライナ憲法に違反する形で行われ、それに基づいたロシアのクリミア編入は国際法違反である。」

つまり、「ロシアはその武力を背景にクリミアを編入したのであって、二国間の同意に基づかない一方的な編入は一切認められない」というのが、日本の立場です。

ここで、日本の元首相である鳩山氏がクリミアを訪問し、クリミア現地政府の歓待を受けたらどうなるでしょうか?

「日本の元トップがクリミアを訪問して歓待されたぞ。日本はロシアのクリミア編入を認めたのか!?」

と世界から思われてしまいます。

ですから、日本政府と外務省は一生懸命に、「鳩山さん、クリミア訪問はやめてください!」と言っていたわけですが、鳩山氏はクリミア訪問を断行してしまいます。

なぜ鳩山氏は日本政府の制止を振り切ってまでクリミアに訪問したのか?クリミア訪問の目的については、『元首相鳩山氏が検討中のクリミア訪問の目的とは?』で詳しく分析していますので、よろしければご覧ください。

そして鳩山氏は、訪問中のクリミアで、

「クリミアで行われた住民投票は民主的かつ合法なもので、独立を望む住民の声が反映されたものだ。住民投票は軍事的影響を受けずに実施され、民主的な住民投票の結果、クリミアの住民は幸せに暮らしている。クリミアの領土問題がどう解決されたのか納得できた。」

という発言をします。

「クリミア編入はロシアがその武力を背景に、一方的に行われた」という日本を始めとする西側諸国の見解・立場と、真っ向から対立する意見だったと言えます。

鳩山氏の今回のこのような発言や、過去のイラン・中国訪問中の国益に反する発言を日本政府は問題視しており、

鳩山氏のパスポート、もう没収しようか

という声が出てきている、ということです。

ここまでが、鳩山氏のクリミア訪問と発言などの問題のまとめです。

 

さて、鳩山氏のパスポートが没収される可能性が出て来ましたが、本当に鳩山氏のパスポートは没収されるのでしょうか?


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鳩山氏のパスポートは本当に没収される?旅券返納命令とは?

パスポート(旅券 )は海外に渡航する際に必要不可欠なものですが、鳩山氏のパスポートは没収される可能性があるとされています。

そんなことが出来るのでしょうか。少しリサーチしてみました。

鳩山氏のパスポートを没収する場合、旅券返納命令という命令を外務大臣が下し、鳩山氏がパスポートを返納するという形になります。

旅券返納命令とは、旅券法に基づく措置で、

  • 申請時に虚偽の記載があったとき
  • 旅券の記載事項の訂正をした場合
  • 旅券名義人の命や財産保護のために渡航の中止が必要な場合
  • 旅券名義人が渡航先において日本国民の一般的な信用または利益を著しく害し帰国させる必要がある場合
  • 2年以上の刑罰につき訴追されている場合

などに、同法19条に基づき発せられます(参照元はこちら)。

鳩山氏が旅券を没収されるとすれば、上記の上から4つめのケース

「日本国民の一般的な信用または利益を著しく害し帰国させる必要がある場合」

が適用されるかと思います。

この法律を適用し、実際に外務大臣が鳩山氏に旅券返納命令を下すか、という点ですが、現実的には可能性は低いかな?と考えます。

鳩山氏のクリミアに関する発言は、確かに日本政府の立場・見解とは著しく異なるものでしたが、その発言が「日本国民の信用・利益を著しく害している」と認定することには、少しムリがあると思うからです。

実際に、旅券返納命令を発令して鳩山氏の旅券を返納させたとなったら、おそらく大問題となります。日本のリベラル派が黙っているはずもありません。

「政府と違う意見の人間の自由を奪うのが今の政府だ!弾圧だ!」と凄く騒ぐと思います。

政府としても、今回の問題をコレ以上大きくさせたくないでしょうから、旅券返納は求めないと考えます。

「鳩山氏のパスポートを没収する」という声が政府から上がっているのは、鳩山氏に対する「脅し」なのではないでしょうか。

その「脅し」が今後の鳩山氏の活動に歯止めをかけられるとは思えませんが・・・。

 

鳩山氏は何がしたい?何が目的?

鳩山氏は一体なにがしたいのでしょうか。

こう思っている方は多いと思います。

このブログでも度々言っていることですが、鳩山氏の行動の根本にあるのは

強烈な自己顕示欲

だと思います。

オレは一度は首相にまでなった男だ。首相としての実績は残せず支持は得られなかったが、まだまだ影響力はある。それを行動で示してやる。

こんな感じ。

これ良いことか悪いことかは置いておいて、現在の日本政府にとっては、えらい迷惑な話であることは確かです。

そして、鳩山氏今回のような行動をいつまで続けるのか?ですが、鳩山氏の自己顕示欲が満たされるまで、だと思います。

つまり、たぶん、ずっと。

今回も、クリミア訪問によってニュースで大々的に報道されて注目されたことに、鳩山氏は満足していることでしょう。

今後も、元気なうちはこのような行動を続けると思います。

鳩山氏は国賊か?

以前、鳩山氏が中国を訪問中に、日本の領土である尖閣諸島に関して、

「領土問題が存在する。」

「日本が盗んだと思われても仕方ない」

というような発言をしましたが、その際に、一部の政治家から

「『国賊』という言葉が頭に浮かんだ」

という声も出ました。

今回の鳩山氏のクリミア訪問と訪問先の発言も、日本政府の立場と異なるものでしたから、批判に晒されています。

 

では、 本当に鳩山氏は国賊なのでしょうか。

私は、

国賊という言葉は使うべきではない

と考えます。

なぜなら、政府の考えと違う考え・思想を持つ人間を、「国賊」という言葉で一括りにしてしまう危険性があるからです。

政府を含めた組織体は、その中に現行の考えや思想と異なる考えを持つ人間がいるからこそ、問題提起が起こり、組織が改善していく、と私は考えます。

鳩山氏の今回の行動も、

「日本政府はロシアが一方的に編入した言ってるけど、確かめてくるわ!」

「行ってきたけど、オレは民主的に編入されたと感じたな!」

という、「問題提起」をしているわけで、この問題提起をもって「国賊」という乱暴な言葉で鳩山氏を斬り捨てるのは、いかがなものか、と思うわけです。

 

話しは飛びますが、明治維新の直前の江戸時代には、自由や学問を求めて脱藩すれば藩にとっての「国賊」でしたし、西洋の進んだ文化・制度を学ぶために日本から海外に密航しようとしても「国賊」とされました。

しかし、御存知の通り、明治維新を起こして日本を近代国家にしたのは、このような古い体制の下では「国賊」と呼ばれた人間たちでした。

このように考えると、鳩山氏を「国賊」と言う言葉で片付けるのは危険だ、ということが理解できると思います。

 

・・・と、鳩山氏を擁護してきましたが、私はこう思います。

もう勘弁してくれ。

 

あなたはどう思われますか?


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