関電の再値上げはなぜ行われる?その本当の理由とは。

関西電力本社が再値上げ

再値上げを申請した関電の役員報酬・平均年収は高すぎる?

関西電力再値上げが、2015年4月に実施される公算が大きくなりました。

それを伝えるのがこちらのニュース↓(一部引用。引用元:Yahoo!ニュース

関西電力が、2015年4月から家庭用で平均10.23%、企業向けで平均13.93%という電気料金の再値上げを申請している。

・・・中略・・・

今回の大幅値上げは原発停止を理由とした「電源構成変分認可制度」に基づくが、燃料単価高と円安の影響による燃料費調整も相まって、15年に関電管内の電気料金は第2次石油ショック以来、30年ぶりとなる高値を更新する見通しだ。震災以後のわずか4年間をみても、電気料金は4割も上昇している。

関西電力の値上げ幅は、記事にもあるように、2011年の大震災後に約40%も上昇しています。

関西電力の再値上げ要請の理由は、

「原発停止によって火力発電の燃料コストが増大し、損失額が大きくなっていること」

と言われていますが、それは本当でしょうか。

ここでは、2015年4月に実施される可能性の高い、関西電力の電気料金大幅再値上げについて、その本当の理由を探ってみます。

(上記画像引用元:”KEPCO-bldg-01” by J o – Photo taken by J o.. Licensed under CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons.)


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関西電力が電気料金を再値上げする本当の理由

検索エンジンで「関西電力 値上げ なぜ」などと検索すると、ご丁寧にも関西電力のHPが一番上に出て来ます。

「お客様の疑問にお応えいたします【関西電力】」

というページです。

このページには、今回関電が再値上げする理由、つまり関西電力側の言い分が書かれています。

関西電力電気料金再値上げの会社の言い分

同ページから、「なぜ電気料金の値上げが必要なのですか?」という質問に対する答えを、一部引用します。

当社は、平成25年に最大限の経営効率化と、高浜発電所3・4号機および大飯発電所3・4号機の再稼動を前提に、電気料金の値上げを実施いたしましたが、新規制基準適合性に係る審査は現在も継続中であり、依然として再稼動時期の目処が立っておらず、現時点で、すでに、現行の電気料金原価算定時に前提とした時期に比べ、原子力プラントの再稼動が大きく遅延していることから、火力燃料費等の負担が著しく増加しております。
最大限の経営効率化に取り組んでいるものの、平成26年度の決算も、赤字となる見通しであり、現行の電気料金水準のままでは、財務基盤の毀損は一層深刻さを増し、燃料調達や設備の保守・保全などに必要な資金調達が困難になるなど、電力の安全・安定供給に支障をきたすおそれがあります。
このような状況を踏まえ、お客さまにはさらなるご負担をお願いすることとなり、誠に申し訳ございませんが、「電源構成変分認可制度」に基づき、平成27年4月1日からの値上げを申請することといたしました。

・・・引用しておいて何ですが、句読点が少なく、非常に読みにくい文章です。読ませる気あるの?みたいな。

分かりやすく関電の言い分を整理すると、

  • この前行った値上げは、高浜発電所3・4号機と大飯発電所3・4号機の再稼動が前提だったのね。
  • でも、原発再稼働の審査が遅れて、まだまだ原発を再稼働できないのね。
  • だから火力発電のための燃料費がかさんで、赤字垂れ流しなのね。
  • 赤字が続くと、会社の財政状態が悪くなって、必要な資金調達がしづらくなるのね。
  • 必要な資金調達が出来ないと、保守保全活動に支障が出て、電力の安全で安定的な供給に支障が出るのね。
  • だから、再値上げさせてね。
  • 原発が再稼働したら、たぶん値下げするから。ね、お願い!

という感じです。

論理としては、通っているように思えます。

しかし、1点だけ疑問を感じるところがあります。

それは、

損失が続き会社の財政状態が悪化すると、必要な資金調達が行えない

というところです。

関電は資金調達ができなくなる、は本当か?

関電は、再値上げの理由のロジックとして

  • 設備の保守保全にはお金が必要
  • そのお金は資金調達によって集めている
  • 赤字垂れ流しで悪化した財政状態のままだと、資金調達がしづらい
  • だからもう一回値上げさせてね

というものを挙げています。

ここで言うところの資金調達とは、主に銀行からの借入が新株発行(増資)によるものだと考えられます。

確かに、連続赤字で財政状態が悪い企業には普通、銀行は融資しませんし、

経営成績が悪ければ株価は低迷し、新株発行をしても集まる資金額は小さくなってしまいます。

こう考えると、財政状態が悪化すると必要な資金調達が行いにくくなる、というのは事実のようです。

ただし、一般企業の場合は。

 

関西電力は、一般企業とは異なり、非常に公共性の高い企業です。

財政状態が悪化しまくっても、銀行がびた一文カネを貸さない!ということはありえません。

資金ショートして設備の保守保全が行えなくなり、必要な電力供給が行えなくなるという事態を国が許すはずはありません。

圧力をかけて、銀行に関電に対する融資をするように指示するでしょう。

場合によっては、国による資本注入をしたっていいのです。

 

暴論に聞こえるかもしれませんが、

関西電力は再値上げをするのではなく、借金まみれになって赤字経営を続けていけばいい。

どうせ潰れない(潰せない)んだから。

そして、膨れ上がった借金は、原発再稼働後に経営成績が改善してからコツコツと返していけばいい。

こう、私は考えます。

もちろん、上場企業である関西電力の既存株主は文句を言うでしょう。

でも、文句があるなら株を売ればいいのです。このような事業上のリスクを加味した上での株式であり、株価なのですから。

 

このように、私の見方では、

赤字経営を続けても、関西電力は資金調達を行えるし、潰れない(潰せない)

ということになります。

では、なぜ関西電力は再値上げをして赤字経営から脱却したいのでしょうか。

そこに、関西電力の電気料金再値上げの本当の理由が見えてきます。


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関電が再値上げをしたい本当の理由

今回の電気料金再値上げにあたっては、関西電力は人件費削減を結構行っています。

  • 役員報酬を4,100万円から2,100万円に減俸
  • 従業員の基本賃金を5%カット
  • 賞与(ボーナス)の不支給
  • 保養所施設の全廃

などです。これらの人件費削減の取り組みによって、大震災直後に比べて、人件費は約17%減少しているそうです。

しかし、「これで十分やった」と言う人は少ないのではないでしょうか。

2,100万円の役員報酬は世間一般からしてみるとまだまだ高いし、

賃金は5%しかカットされていません。

赤字なんだからボーナス不支給なのは当たり前だし、保養所などという贅沢施設は全廃して当然。

というか、電気料金の相次ぐ値上げの影響をモロに受ける中小企業は、関電よりも早く人件費削減を行っています。

でないと会社が潰れるからです。

 

関電の言い分を聞くと、

ほら見て、やることはやったでしょ。だから値上げするね♪

というふうに聞こえます。

 

そして、見え隠れするのは関電の「殿様経営」「エリート意識」です。

関西電力に入社するのは、高学歴のエリート達です。そして、関電の平均年収は一般企業平均よりも大分高めです。

彼らは、関西電力に入るまで死ぬほど勉強して、厳しい就活戦線をかいくぐり、関西電力という超大手企業に入れたわけです。

だから、世間一般よりカネをもらって当然だ

こういう歪んだエリート意識があるのではないでしょうか。

再値上げをせずに、借金まみれの赤字経営を長年続けると、当然ですが平均給与額も下がり、赤字ですからボーナスは出ません。

そんなのおかしいじゃないか。俺たちエリートなのに。

じゃあ、値上げしちゃおう。そうすれば、赤字は解消して、もしかしたらボーナスも支払えるかも。

これが、関西電力の電気料金再値上げの本当の理由なのでは?

と私は思います。暴論かもしれませんが。

 

震災前に比べて4割も電気料金が上がれば、電気料金の総費用に占める割合が大きい町工場などは、倒産しまくるでしょう。

関電は、今回の電気料金再値上げの影響を受けて勤めていた企業が倒産し、路頭に迷う中小企業の従業員たちを想像したのでしょうか。

 

繰り返しになりますが、

関電は再値上げをするのではなく、しばらくは借金まみれの赤字経営を続け、原発再稼働後にコツコツとその借金を返済していく

のがスジだと思います。

あなたはどう思われますか?


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