安倍首相がパリのエヴァ展を視察。政治家はサブカルに関与するな。

安倍総理大臣が、フランス・パリで行われている「エヴァ展」を視察したとのことです。↓

安倍晋三首相は5日、パリの日本文化会館を訪れ、日本のアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」をテーマにした展示を視察した。

この後、記者団に「アニメはフランスでは大変人気がある。日本の強みを生かして成長にもプラスになる」と語り、日本文化の発信に意欲を示した。


時事通信 2014/05/06

エヴァとは、日本の大人気アニメ(漫画)新世紀エヴァンゲリオンのこと。

アニメに詳しくない方でも名前はご存知なのではないでしょうか。

私が中学生くらいの時に、深夜枠でアニメが放映されていて、翌日はみんな睡眠不足な顔をしていた記憶があります。

熱狂的なファンが多く、いわゆるエヴァ「オタク」も今も数多くいるのでは。

この新世紀エヴァンゲリオン、日本以外でも大人気らしく、ヨーロッパでは特にフランスで人気だそうですね。

エヴァに限らず、日本のアニメ文化はフランスで親しまれているとのことです。

さて今回、安倍首相がこの新世紀エヴァンゲリオンのパリ・エヴァ展を視察したということですが、その視察の意図とは何なのでしょうか。

The picture above by Dick Thomas Johnson (licence).

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エヴァ展を安倍首相が視察した理由を考えてみる

ネット上のニュースでは、上記引用ニュース文にある通り、大きな取り上げ方ではありません。

記事にして3行足らず。小さな取り上げ方といっていいでしょう。

では、なぜ今回、安倍首相はパリで開催されているエヴァ展を視察したのか?

頭の硬い私にしてみれば、「ヨーロッパに行って、他にやることあるんじゃないの!?」と思うので、その理由を考えてみました。

私と同じような印象を持った人もいるはずですので。

日本アニメ文化に対するフランスでの反応を直に確かめる目的

安倍首相がパリ・エヴァ展を視察した目的の1つは、日本アニメ文化がフランスで人気とされているが、実際のところどうなのか?を視察して確かめることにあると思います。

もしかしたら、もっとおめでたい考えで、「日本のアニメ文化がフランスで人気って聞いたから、人気っぷりを確かめてみよう!」的なノリかもしれません。

国内の若者向けのアピール目的

もう一つの目的は、国内の若者に向けたアピール目的です。

どういうアピールか?簡単に言うと、こんな感じです。

「パリのエヴァ展を視察してきたよ!若者が大好きなエヴァ。私も関心を持っているよ!」「日本のアニメ文化って素晴らしいよね!俺、わかってるよ!」という感じで、簡単に言えば、若者に媚びを売る目的ですね。

実際の効果のほどは分かりませんが。

日本アニメ文化輸出の本気度を各国に示す目的

実はこの目的が一番大きいのかもしれません。

日本の総理大臣、政治家のトップが、わざわざエヴァ展を視察する。

このことは、日本アニメ文化をガンガン輸出していくぞ!という日本としての明確な方針を、フランスを始めとする各国に示すことを意味します。

日本アニメ文化を世界に広めることに日本政府もバックアップする準備があるよ!とアピールする目的です。

・・・とここまで、安倍首相がパリのエヴァ展を視察した目的を考察してみましたが、

私はある違和感を覚えるのです。

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サブカルに政府が関与したら、サブカルではなくなる

アニメや漫画は、サブカルチャー(サブカル)です。

どこまで発展しても、本流の文化にはなり得ません。

というか、なっちゃダメな存在なのです。

純文学や、活字の小説が「本流のカルチャー」。

アニメ・漫画は、その「本流のカルチャー」を脅かす、サブカルチャー。

こういう位置付けだからこそ、アニメ・漫画に価値があると思うのです。

若者も、そういうサブカルチャーの性質に惹かれるのだと考えます。

「大人は小説や文学を読んでるけど、こっちのアニメ・漫画の方が全然おもしろいわ。」「読めと言われた小説・文学なんか要らない、俺には漫画が一番おもろい。」

こういうスタンスです。

例えば、小学校や中学校の課題図書で、大人気の漫画「ワンピース」が指定されたらどうでしょうか。

なんか興ざめですよね。

「そんなん指定されなくても、勝手に読むわ!」みたいな。

こんな感じで、漫画・アニメは、「なんとなくイケないもの」つまりサブカルチャーとして楽しむものだと思うのです。

今回の安倍首相のエヴァ展視察で私が感じた「違和感」の正体は、ココにあります。

日本政府という言ってみれば「大人の代表」が、サブカルを大々的にススメる。

これは、サブカルにとっては実は「危機」的状況なんだと思います。

最初はいいかもしれませんが、政府がサブカルに関与し続けたら、いずれはサブカルはサブカルでなくなっていきます。

サブカルとしての魅力がなくなっていくのです。

サブカルの魅力は、「大人からの束縛を受けない」自由な表現です。

その魅力が、政府の関与によって失われ、日本アニメ文化の勢い・魅力が失われていくのではないか?と危惧しています。

政治家本人達は「良かれ」と思ってやっていると思いますが、正直、めっちゃ逆効果だと思います。

まとめ

日本のアニメ文化は、素晴らしいです。

素晴らしいものは、勝手に世界中の若者に受け入れられます。

政治家が関与するべきことではないのです。

・・・というわけで、

安倍首相、日本の素晴らしいアニメ文化は放っておいて下さい。

お願いします!

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