雪国まいたけって上場企業だったのね。米ベインキャピタル系投資ファンドがTOB。

雪国まいたけTOB

雪国まいたけって上場企業だったんだ・・・。【画像:雪国まいたけ本社ビル】

Yahoo!ニュースをいつものようにチェックしていると、気になるニュースの見出しが。

「米系投資ファンド、雪国まいたけに1株245円でTOB」

え?雪国まいたけって上場してたの?

と驚愕。

スーパーには必ず置いてある雪国まいたけのキノコ商品ですから、大企業のイメージはあったのですが、まさか東証に上場していたとは・・・。

雪国まいたけが米投資会社からTOB(株式公開買い付け)を受けているというニュースが、こちら↓(引用元:Yahoo!ニュース

雪国まいたけ<1378.T>は23日、米ベイン・キャピタルが投資助言する投資ファンドから株式公開買い付け(TOB)の提案を受けていると発表した。1株245円で24日から4月6日まで買いつける予定で、完全子会社化を目的とする取引の一環という。雪国まいたけは、TOBについて検討を開始したとしている。

アメリカの投資ファンドベインキャピタル系の投資ファンドが、雪国まいたけの株式を公開買付け(TOB)するスケール感と、スーパーに並んでいる雪国まいたけのスケール感が、あまりにもかけ離れていますね(笑

米投資ファンド、株式公開買い付け、まいたけ

ま・い・た・け

うーん・・・、結びつかない。

が、雪国まいたけがTOBを受けそうなのことは事実なので、リサーチしてみました。

(上記画像引用元:By YamappyYamappy (投稿者(Yamappy)が撮影Photo taken by Yamappy) [Public domain], via Wikimedia Commons


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株式公開買い付け(TOB)って何!?分かりやすく解説してみる

株式公開買い付け(TOB)はTake Over Bidの略語です。

通常、上場企業の株式は証券市場で売買されますが、例えば、ファンドがある上場企業の株式をいっぱい欲しい(全部とか50%とか)場合、

普通に証券市場で買いまくると、株価が吊り上がってしまいます。

そうなると、買い手側としては、株式の平均取得単価が上がってしまって、投資としての旨みが減ってしまいます。

そこで、ファンド等の買い手側は、市場外で株を買おうとします。市場外なら、株価が上がらずにいっぱい買えますから。

つまり、こっそり買おうとするわけです。

やがて、ファンドがその上場企業の株を買い占めている事実が公になると、株価は下がってしまいます。ファンドに子会社化される運命の企業の株価は下がるからです。

そうなると、ファンドが市場外で株を買い漁っている事実を知らない投資家は、

「なんだよ!!知ってたらオレも売ってたのに!株価も下がってスッゴイ損したわ!」

と怒り心頭になってしまいます。

・・・と、市場外での大量の株式買い付けは、一般の投資家の利益を損なう危険性が高いのです。

ですから、法律で、市場外で大量の株式買い付けを行う場合には、買い付けの事実を一般に告知して、株式公開買付け(TOB)という形で行うことが義務付けられています。

投資家全員に市場外の大量株式買い付けを行う旨を伝えれば、不公平ではなくなり、投資の利益は保護されるからです。

ざっくりとTOBの趣旨を分かりやすく説明すると、こんな感じになります。

 

次に、雪国まいたけって上場企業だったんだ!ということについてリサーチ。


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雪国まいたけは平成6年から上場企業でした

雪国まいたけの有価証券報告書を見てみると、平成6年に既に新潟証券取引所に上場しています。

その後、新潟証券取引所と東証の合併に伴って、平成12年に東証2部に上場。

つまり、雪国まいたけは長いこと上場企業の、大企業だったのですね。失礼しました。

しかし、ココ最近は業績が芳しくないようです。

雪国まいたけの直近5年間の業績

有価証券報告書を閲覧し、雪国まいたけの直近5年間の主な業績指標を整理してみました。

  • 【売上高】H22年 261億円 → H23年 265億円 → H24年 260億円 → H25年 265億円 → H26年 288億円
  • 【営業利益】H22年 20億円 → H23年 9億円 → H24年 ▲37億円 → H25年 ▲11億円 → H26年 11億円
  • 【純利益】 H22年 11億円 → H23年 7億円 → H24年 ▲25億円 → H25年 ▲18億円 → H26年 14億円
  • 【自己資本比率】 H22年 19.0% → H23年 14.9% → H24年 6.6% →H25年 2.2% → H26年 7.2%

平成24年、平成25年に営業赤字を記録し、自己資本比率もがくっと下がっていますが、

昨年度は売上高が上昇、営業利益も黒字化して、自己資本比率も回復しています。

投資ファンドからしてみると、業績も底を打った感があり、持ち直してきているので買いにいこう、という感じなのでしょう。

もしかしたら、H24年、H25年の業績低迷期に、市場内で株を買い拾っていたのかもしれません。

ニュース記事では、米投資ファンドは雪国まいたけの「完全子会社化」を目指している、と言っています。

完全子会社化するということは、雪国まいたけの株式を100%取得するということです。

しかし、アメリカの投資ファンドが、日本のキノコの会社を完全子会社にして、何をしたいのでしょうか?

 

雪国まいたけTOBの狙いは?

米投資会社が、日本のキノコ会社を子会社化して、

「日本のキノコ市場を席巻するぜ!美味しいキノコをもっと食卓にお届けするぜ!」

と本気で考えているとは思えません。

つまり、キノコ事業の事業自体が欲しいのではなくて、雪国まいたけという会社を欲しいのだと思います。

 

ですから、米投資ファンドが今回の雪国まいたけのTOBに成功して、仮に完全子会社にしたとしても、

株式を長期間に渡り保有して、地道にキノコ事業を継続していくとは考えられません。

では、米投資ファンドが雪国まいたけにTOBをしかけて、完全子会社化したい理由・狙いは何でしょうか?

 

それは、株式の転売によるキャピタル・ゲイン目的だと考えます。

・・・と、したり顔で言っていますが、考えてみれば当然ですよね。

投資会社の目的は、投資→回収 です。

投資したら回収しなくてはなりません。回収は「Exit(イグジット)」といって、投資した資金を上回る額を得て、利益を出すわけです。

雪国まいたけの場合も同様で、完全子会社化した後に、日本の企業に高値で売却するのではないでしょうか。

 

ここからは想像ですが、雪国まいたけを傘下に欲しい日本の企業があって(例えば総合商社)、

自分で敵対的TOBを雪国まいたけにしかけると、企業イメージが悪化してしまう。

だから、アメリカの投資ファンドに頼んで一回買ってもらい、その後、その投資ファンドから全株式を購入する。

というスキームがあっても、おかしくはないと思います。

 

米投資ファンドであるベインキャピタルは、レストランチェーンのすかいらーくやドミノ・ピザジャパンに投資しているファンドです。

いずれも、一度投資持分を増やした後、完全に売却するか、持分を減らしています。

今回は、ベインキャピタル本体ではなく関連投資ファンドですが、同じような流れをたどるのでは?と予想します。

※追記※
今回の雪国まいたけのTOBは、メインバンクの第四銀行と現経営陣が、創業家一族を排除するために行われるものだということが分かりました。その詳細については、『雪国まいたけTOBの黒幕は第四銀行!?目的は内紛の収束か。』の記事で取り上げていますので、よろしければ是非ご覧ください。

 


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