所沢エアコン住民投票の結果!住民投票の法的拘束力は?政治的拘束力って何?

住民投票所沢結果

所沢市のエアコン住民投票の結果は?法的拘束力はあるの?

所沢市の小中学校28校で、エアコン設置の是非を巡って住民投票が15日に行われましたが、その結果が判明したようです。

問題となっている28校は、航空自衛隊入間基地に近く、授業を静かに行うためには夏場でも窓を閉め切る必要があるらしく、

エアコンくらい設置してやれよ・・・」

と個人的に思っていたので、所沢エアコン住民投票の結果は気になっていました。

その結果を伝えるのがこちらのニュース(一部引用します。引用元はYahoo!ニュース)。

結果は設置に賛成が5万6921票で、反対の3万47票を上回り、市民はエアコン設置に“ゴーサイン”の審判を下した。

ただ、住民投票条例は結果の尊重を定めているが、法的拘束力はない。条例では、多数票が有権者の3分の1以上の場合は「結果の重みを斟酌(しんしゃく)する」と規定されたが、投票率自体が31・54%で3分の1に達しなかった。

住民側は「航空機騒音で勉強に集中できない子供たちの学習環境を守りたい」と設置に理解を求め、藤本市長は冷暖房設備に伴う市負担を約30億円と試算した上で「クーラーの設置よりやるべきことがある」などと設置反対を訴えていた。

・・・と、投票率は31.54%と低かったものの、賛成票は反対票を上回っているので、一応市民の民意は

エアコン設置してやれよ」

というものなのでしょう。

そもそも、所沢市の藤本市長が小中学校へのエアコン設置に否定的な理由は、東日本大震災以降の電力不足の中で節電志向が強まったことがきっかけのようです。「クーラーの設置よりも他にやるべきことがある」と藤本市長は言っていますが、具体的には何なのか?示されてはいません。

4,000万円程度の税金が投じられた今回のエアコン住民投票ですが、そもそも法的拘束力はあるのでしょうか?

調べてみました。


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エアコン住民投票の法的拘束力は?

結論から言いますと、今回のエアコン住民投票の結果には、法的拘束力はありません。

ただ、政治的拘束力はある、とのことです。

???

という感じですので、もう少し調べてみました(参照:コトバンク)。

住民投票には3種類ある

住民投票には、大別して3種類があるそうです。

  1. ある自治体に対してのみ制定される特別法の是非を問う住民投票
  2. 市長・知事などのリコールの際の住民投票
  3. 自治体ごとの条例に基づく住民投票

の3つです。

1.は、憲法95条に基づく住民投票で、ある自治体にのみ適用される法律が出来そうなとき、その自治体の住民の不利益にならないよう、住民の意志を問う目的です。

2.は、学校で勉強した、おなじみのアレですね。解職要求を住民がして、住民投票を行うやつです。

3.は、自治体の条例に基づいて行われる住民投票です。

1.と2.については、根拠が法律ですから、法的拘束力があります。

一方、3.は根拠が法律ではないので、法的拘束力は無い、ということです。

今回の所沢市のエアコン住民投票は、3.の住民投票で根拠が法律ではないので、法的拘束力は無いということになります。

条例上の住民投票には法的拘束力はないものの、その条例のなかで、「◯◯◯の場合は、住民投票の結果を斟酌・尊重する」という定めがあり、今回の所沢市の住民投票の根拠となった条例にもその一文があったようです。上のニュースでも、

ただ、住民投票条例は結果の尊重を定めているが、法的拘束力はない。条例では、多数票が有権者の3分の1以上の場合は「結果の重みを斟酌(しんしゃく)する」と規定されたが、投票率自体が31・54%で3分の1に達しなかった。

とありますから、結果次第では政治的拘束力がある、ということになっていました。


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エアコン住民投票の政治的拘束力は?

今回のエアコン住民投票には法的拘束力はなく、結果次第では政治的拘束力が発生する、という理解でいいと思いますが、
エアコン住民投票の政治的拘束力は発生するのでしょうか?

所沢市の条例を厳密に解釈すれば、投票率が3分の1に達していないのですから、条例の解釈上、「斟酌(しんしゃく)する必要はない」と言えるのかもしれません。そういう意味では、政治的拘束力も無い、と言えます。

しかし、4,000万円の公費が使われて実施された住民投票の結果(エアコン設置賛成多数)を、政治家が簡単に無視することは安易ではないでしょう。メディアでの注目もかなり集まってしまっていますから、市長の対応次第では、市長に対する批判が集中する可能性も大いにあります。

そう考えると、法的拘束力・政治的拘束力は無くても、今回の住民投票は政治的影響力を十分に与えることが出来た、と評価することが出来そうです。

 

あなたは、エアコン設置に賛成?反対?

この記事の冒頭でも主張したように、私個人は、「エアコンくらい金だしてやれよ・・・」というのが率直な意見です。

市長は、「他にやるべきことがある」と言っていますが、教育以上に大切なものって、あまり無いと思うからです。

自治体に限らず、日本国が今後も発展し続けるためには、教育水準のキープ・向上が必要不可欠です。

基地の飛行機がガンガン飛ぶ中で、夏場窓を閉め切った蒸し風呂のなかで、まともに勉強できるでしょうか?

私は出来ないと思います。

たかが28校の話ですから、全国的に見れば些細な話かもしれませんが、自治体が教育に対してどのように対応するのか?という意味では重要な意味を持ちます。

あなたは、エアコン設置に賛成ですか?反対ですか?

 

余談ですが、今回の様な住民投票こそ、ネット投票を活用すべきです(ネット投票についての持論はこちらの記事で詳細に取り上げています。よろしければどうぞ。)

日曜の貴重な休みの時間に、公民館や小学校まで出向き、紙に書き、投票する。

めんどくさすぎです。

ネット投票を導入すれば、1クリックで済みます。

経費も4,000万円もかからなかったでしょう。

法的拘束力のない住民投票でネット投票を試験的に試し、いずれは国政選挙で導入する

こういう流れがいいなぁと思うのですが。


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