ワタミ上場初の営業赤字の原因・理由って何?分析してみました。

社会政治経済

居酒屋チェーンや介護事業を運営するワタミが、上場後初の営業赤字になる見込みだそうです。

それを伝えるニュースがこちら。一部引用します。

ワタミは9日、2015年3月期連結決算の税引き後利益の赤字幅が、昨年11月時点の前回予想の30億円から70億円(前期は49億円の赤字)に拡大すると発表した。・・・中略・・・連結売上高は前回予想から20億円少ない1520億円、本業のもうけを示す営業利益は13億円の黒字から13億円の赤字(前期は29億円の黒字)に転落するとした。年間業績での営業赤字も上場以来、初めて。

前期も最終利益(税引き後純利益)は赤字でしたが、本業の利益を表す営業損益は約30億円の黒字でした。

しかし、当期(2015年3月期)は、最終利益も赤字、本業の損益も営業赤字となる見込み、ということですね。

上場以来、規模を拡大してきたワタミですが、ココに来て勢いが鈍化して下降線をたどっています。

その理由は何でしょうか?

ワタミが上場初の営業赤字になった理由・原因について考察してみます。


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ワタミの営業赤字の理由・原因を考察してみる

まず、ワタミ上場初の営業赤字について、ソース元のニュース記事では以下のように分析しています。

主な要因は居酒屋と介護事業の不振だ。居酒屋を含む外食事業は14年4〜12月期の全店売上高が前年同期比10・2%減と大幅に落ち込んだ。昨年4月の消費税増税後にメニューを値上げし、客数の減少を招いたとみられる。また、成長事業と見据えた介護施設の入居率の伸び悩みも響いた。

・・・と、客が減ったから売上が減って利益も減った、という分かりやすい理由

そして、客が減った理由については、記事では「消費税増税のタイミングでの値上げ」を挙げています。

が、これ、本当でしょうか?

3%の値上げによって、10%も売上が減るでしょうか?

消費税増税の影響で、日本全体で消費が落ちこんだことは事実です。GDPもマイナス成長になりましたからね。

しかし、ワタミの営業赤字の原因は、消費税増税だけではないと思います。

 

それは、だれもが想像するように、

「ブラック企業」というイメージの定着化です。

ワタミの過労死訴訟以来、ワタミのイメージは確実に悪くなっていると思います。一般的に。

過労死訴訟の際の渡邉社長の対応も、批判を浴びていました。

 

実際のところ、ワタミが本当にブラック企業なのかどうか、それは勤めている人間にしかわかりません。

勤めている人間でも、人によって感じ方は異なるでしょう。

やる気に満ち溢れている人にとっては、働きがいのある職場でしょうし、

疲れきった人にとっては、過酷な環境でしょう。

 

ここではワタミブラック企業かどうかを考えるのはヤメます。

しかし、世間一般に、「ワタミはブラック」というイメージが定着してしまったという事実はあります。

ニュース番組や週刊誌、インターネット上で、さんざん「ワタミはブラック企業」というフレーズを目にすれば、

実際にワタミブラック企業であるかどうかに関わらず、そういうイメージが定着してしまうのも仕方ありません。

 

同じ安い居酒屋が2軒ならんでいて、どちらに入ろうか?

と考えた際に、悪いイメージを持っているお店には入りたくなくなるものです。

サービスや料理の味は問題なくても、です。

居酒屋、和民の業績不振の原因は、まさにブランドイメージの悪化という点にあると思います。


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さらに言えば、介護事業への悪影響はより深刻です。

居酒屋事業に留まらず、数年前からワタミは介護事業に進出しました。

介護事業拡大のために、新規設備投資のために多額の資金を使ったことでしょう。

しかし、「ブラック企業」のイメージがついてしまった企業が運営する介護施設に、親を入居させたいと思うでしょうか?

もちろん、実際にワタミの運営する介護施設を見学して、「ココはよさそう!」と思う人もたくさんいると思います。

しかし、「ブラックのワタミが運営しているのなら、期待できないな」という先入観をもって、

最初から候補から除外してしまう人も確実にいるはず。

その割合がどの程度かは分かりませんが、介護施設への入居が伸び悩んでいる事実を鑑みると、結構影響はありそうです。

 

このように、一旦、悪いイメージがつきまとってしまったブランドは、そのブランドイメージを回復させるためには

長い時間が必要になります。

ワタミは介護事業への事業拡大のために多額の投資をしているはずですから、営業赤字が続けば、

来期以降、多額の減損損失を計上する可能性もあります。

減損損失とは、建物などに投資した金額が、将来の売上で回収出来ない見込になってしまった場合に、その回収できない部分の金額を一気に損失として計上するものです。

来期も営業赤字、特別損失が拡大すれば、ワタミの屋台骨は傾いてしまうでしょう。

 

ワタミ再建のためには、渡邉社長の手腕が発揮される必要がありますが、

渡邉社長がメディアに露出し、何か「問題とされる」発言をすれば、またイメージは悪化してしまいます。

 

私見ですが、ワタミの業績回復は、もう少し先になるのでは?と考察します。


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