選挙権を与える年齢を18歳に引き下げるメリット・デメリット。というか引き下げろ。

最近、国民投票法改正の議論の中で、選挙権を与える年齢を18歳に引き下げる案が示されています。→(追記)2016年に改正公職選挙法が施行され、選挙権は18歳からになっています。

18歳に選挙権年齢を引き下げることについて、色々な意見があると思いますが、私はこう思います。

18歳に引き下げるべき。なんなら15歳とかでもOK。

こう考える理由はいくつかあります。

The photo above by Wiiii, CC 表示-継承 3.0, Link

Sponsored Link

18歳選挙権のメリット・デメリット

上の主張の理由をお話しする前に、一般的に言われている、選挙権を18歳に引き下げることのメリット・デメリットについてまとめてみました。

まずは確認してみてください。

18歳に選挙権年齢を引き下げることのメリット

一般的には、18歳に選挙権を付与することには以下のようなメリットがあると言われています。

  • 若者の社会的責任感が育ち、若者の政治離れに歯止めがかかる
  • 若者の政治参加を促し、社会的責任を担わせることができる
  • 社会保険などの負担の世代間格差などについて、若者の意見を政治に反映させることが出来る
  • 国際的にみても、選挙権年齢は18歳の国がほとんどであり、国際的調和が図られる

18歳に選挙権年齢を引き下げることのデメリット

一方のデメリットはこんな感じ。↓

  • 社会的経験の浅い若者は政治的判断力が乏しい
  • 被選挙権は25歳(30歳)と高いままなので、若者の意見発信は進まず、選挙権だけ引き下げてもあまり意味が無い

この他にも色々とメリット・デメリット、賛成意見・反対意見の理由は存在すると思いますが、

そんなことは正直どうでもいいんです。

少し過激な意見になりますが、以下、語らせて下さい。

Sponsored Link

選挙権年齢を引き下げないとマズい重大な理由とは

重要なのは、上で赤文字黄色ハイライトで強調したメリット。社会保険などの負担の世代間格差などについて、若者の意見を政治に反映させることが出来るという点です。

なぜこのメリットが最も重要なのか。

政治家は当選しないとただの人

政治家には色々な人がいます。

  • 日本国のために尽力し、より良い国にしたい!という良い政治家。
  • 憲法(特に9条)が一番大事、それしか考えていない政治家。
  • 特定の宗教をバックグラウンドに持つ政治家。
  • お金を稼いで、ウハウハしたいだけの政治家。
  • 親が政治家だから自分も政治家になっただけの政治家。

本当に色々居ます。

しかし、この政治家達に共通することが1つあります。

それは、何が何でも選挙で当選して議員でいたい(議員になりたい)、という意思を持っているということです。

そのためには、彼らは簡単に理想を捨てます。

普段は、「若者の意見を反映させる政治を!」とか言っていても、選挙になればその視線は完全に高齢者に向きます。

なぜなら、高齢者の方が人口も多く、投票率も高いから。

中高齢者の意見に合った政策を語らないと、当選できないのです。

よく言われることですが、現在の政治は、おじいさんおばあさん、おじさんおばさんのためだけの政治なのです。

政治家にとって、若者の意見なんかどうでもいいのです。現状。

口では「若者に意見を広く乞う」とか言いますが、選挙になれば忘れます。

そして選挙で公約になった政策を実行する。結果として、中高齢者のための政策になります。

これが今の日本の政治の現状だと思います。

若者の声を少しでも大きくしないとダメ

このような日本の政治の現状を打破するためにも、選挙権・被選挙権ともに18歳に引き下げろ!と私は強く思うのです。

そうすれば、若者たちの政治に対する「声」が少しでも大きくなるキッカケになるかもしれないからです。

現状の人口構成・投票率を客観的に見ると、政治の場において若者の意見は「無いに等しい」レベルです。

このことは、人口ピラミッドと年代別の投票率推移を画像で見るとすぐに分かるはずです。

まず、こちらが2015年の日本の人口ピラミッド。↓

2015年日本の人口ピラミッド

出典:国立社会保障・人口問題研究所ホームページ

コレを一瞬見ただけでも、若者(10代後半~30代)の人口は40代以降に比べて圧倒的に少ないことが分かります。

で、年代別の投票率の推移がこちら(衆議院選挙)。↓

国政選挙(衆議院選挙)の年代別投票率の推移

青色:20代、赤色:30代

出典:総務省ホームページ

中高年層に比べて、20代・30代の投票率がかなり低いことが一目で分かりますよね。

若者の人数自体が少ないのに、さらにそのなかで投票に行く割合も低い。

これでは、若者の意見が政治に反映されないのも仕方ありません。

正直、選挙権年齢を20歳から18歳に引き下げても、その直接的な影響・インパクトはかなり小さいです。18歳・19歳の人口と投票率を考えれば。

でも、選挙権年齢が引き下がることで、若い人たちが政治に興味を持ったり、日本の現状の色んな問題点・ムカつくところを指摘するようになるかもしれません。

つまり、選挙権年齢を18歳に引き下げることがキッカケとなり、若年層の投票率が向上したり、より積極的な意見発信が行われるかもしれないということです。

こういう理由で、選挙権年齢を今すぐ引き下げろ!と私は思うわけです。

「10代は政治的判断力が乏しい」などクソ食らえ

さて、このような主張をすると、若者には社会経験が無いし政治的判断力も乏しい。だから選挙はまだ早い。と反論してくるオジサン方が出てきます。

こんな反論はクソ食らえです。

というか、日本に「政治的判断力のある国民」がどれだけいるのでしょうか?

皆、ニュース番組の報道内容になびき、投票先を決める。

又は、「こないだもこの人だったから、今回もこの人でいいや」「イケメンだし、この人にしよう」みたいな。

ほとんど誰も政策などきちんと見ていませんし、選挙の際に政治家がどれだけ政策を語るでしょうか。

選挙カーでわめき散らすだけです。名前の連呼だけ。

過激なことを言いますが、そもそも日本に本当の意味での民主主義など、根付いていないのです。

国民自らが日本の将来について考え、議論し、なんなら立候補する。それが民主主義のあるべき姿だと思います。

その文化や雰囲気を醸成するためにも、選挙権年齢を引き下げることが必要なのです。

20歳も18歳も変わりません。19歳、20歳でやることといえば、大学に行って席に座り、サークルに行き、麻雀をし、合コンに行くこれくらいです。この2年間の間に劇的に社会的判断力が向上するとはとても思えません。

もちろん、政治に興味のある若者で勉強熱心な若者はいます。どの時代も、政治を動かし、国を動かしてきたのは意志があり、行動力のある一部の人間です。

年齢は関係ないのです。

一部の意志ある人間が考え、先頭に立ち、周りを扇動する

この構図は変わりません。

余談ですが、被選挙権が25歳(30歳)というのも、本当に馬鹿げています。

別に、政治をやるのに就職経験なんか無くてもいいじゃないですか。

「社会経験ゼロの若造だけど、理想論を熱く語る」だけの政治家がいてもいいと思います。

利権にどっぷりのおじいさん議員よりもよっぽど国のためになります。

選挙権・被選挙権ともに18歳に引き下げてしまう。

どうでしょうか。

Sponsored Link

追記:選挙権年齢引き下げはただのパフォーマンス?

この記事を投稿したのが2014年6月ですが、その1年後くらいに選挙権年齢引き下げが国会で審議され、2016年に実際に引き下げられました。

これは歓迎すべきことなのですが、正直、これってただのパフォーマンスなのでは?と思ってしまいます。

急に話題に出てきて、国会で審議が始まってワイドショーでも取り上げられましたが、しばらく経てば話題も下火になってしまいました。

どうも、「選挙権年齢を18歳に引き下げたよ。これで若者の意見取り入れたからねー。」のように、「やった感」を出すことだけが目的のような気がしてしまうのです。

そもそも、本当に10代・20代の意見を政治に反映させたいのであれば、とっととネット投票を国政に導入すべきです。

いまの若者の感覚は、なんでわざわざ日曜日に投票所に行って、しかも鉛筆で名前記入しないといけないの?スマホでよくね?という感じだと思います。

インターネット上の選挙活動が全面解禁されて投票もネット上で出来るようになれば、ネットリテラシーに長けた若者は、候補者を政策で吟味し、それをもとにネットでサクッと投票するはずです。

この点については↓の記事でもう少し詳しくお話ししています。よろしければご覧ください。

Sponsored Link

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

  • 0
  • 1
  • 0

5 comments

  1. 加治木 真具呂 · 4月 16, 2014

    素晴らしい
    感動しました
    あなたが好きになりました

  2. 刃魅 · 4月 16, 2014

    共感させられるものもあり、とても良いタメになりました。

  3. スミス · 4月 16, 2014

    私は良いと思います
    選挙に感心をもつと思います

  4. あまね · 4月 16, 2014

    そんなこと言ったら日本が壊れますよ。
    適当に投票している人は確かにいます。しかし、殆どそんななんてあるわけないです。みんなちゃんと考えて投票してますよ。20歳がただで際馬鹿の塊なのに18歳になったら終わってますよ。「18歳も20歳も変わらない」いや、かなり変わります。高校生は学校と言われる閉ざされた空間にいます。それに対し、大学生は独り暮らしをしたり、バイトの数を増やしたりします。それ程社会に露出する部分が増えるのです。これ結構大きいですよ。18歳にするならせめて、がっちがちの英才教育を国規模で始めて、根ずいてからですね。
    あなたの考えは少し怖いです。
    まさか日本でクーデターでも起こさないでくださいね??

  5. 通りすがらぬ · 4月 16, 2014

    >あまねさん
    「ほとんどそんななんてあるわけないです」と仰りますが、この記事の論点は『認識レベルに年齢は関係無い』という点ではないでしょうか。
    ここからは私の主張になりますが、そもそも民主主義の原則は『愚者も賢者も同じ一票』です。だから私は選挙権を与えるときに認識レベルを論点にするのことに疑問を持っています。
    とは言え、先の原則を突き詰めて行くと民主主義の暴走を生むので選挙権には当然一定の年齢ラインが必要です。そこでほぼ100%の人が経験する高校卒業の18歳という年齢で区切るのが妥当ではないかというのが私の結論です。ただ、被選挙権は事情が異なるので現状のままで良いと思います。
    「過激な意見だと思いますが」と断る感性を持つ人がクーデターを起こすとは思いませんし、私も起こすことはありませんのでご安心を。